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みなさま、どうも。
ツアーの宿泊者たちが出発し、ミヤケンさんがスラムの小学校に泊まりに行き、ジョージさん(宿泊客の1人でトラブリューのボーカルに似ている)を空港まで見送りに行き、久々に1人になるかと思ったら、新たな宿泊者が現れました、妻勝です。
彼が後方で古谷実を読んでいる間にこの記事を書いています。

昨日、とうとう噂のスラムに行ってまいりました。
ミヤケンさんがスラムの小学校で製作していた壁画のお披露目会を兼ねたクリスマス会があったため、折角の機会と参加させてもらいました。
貧困のイメージが強いアフリカでは、日本といえば富士山のように、スラムを連想される方もいるかと思います。
そこにケニアに来てから2ヶ月以上経過した後にようやく足を踏み入れました。
元々、「スラム願望」はあまりなく、「汚い・臭い・危険」という3Kを満たしているスラムにはどちらかというと行きたくないと思っていました。
しかしながら、1回くらいは見てみたいと思っていたことと、ツアーの一部に組み込まれていた関係で同行者も多く、安全性も保証されていたことが今回の動機付けとなりました。

行ったスラムはKiberaと呼ばれている地区に存在します。
複数のスラムを抱えるナイロビでも最大級で、人口は100万人にのぼるそうです。
これが見晴らしの良い所から撮影したKiberaの様子です。
赤丸で囲んだ建物は訪問した小学校です。

縮小版スラム全景

汚いです。
カンパラ同様、僕の嫌いな街に該当します。
トタン屋根が続き、地べたにはごみが散乱しています。
全体的には臭いはそれほどでもありませんでしたが、水が流れている所に近づくと中々の香りが鼻をくすぐります。
道端で女の子が大きいほうの用を足しているのを見た時は勘弁してくれよと思いました。
それでも、100万人の人口が暮らしているだけあり、活気はすごく、商店も多くあったことは意外でした。
それと、スラムの立地がおもしろく、外部にはいくつかの大使館が存在する高級住宅地が広がり、端はゴルフ場と接しています。
まさに、ケニアの格差社会っぷりを見る思いでした。

そして、これが訪れた小学校の看板と全景です。

縮小版マゴソスクール看板

縮小版マゴソスクール全景


この学校はマゴソスクールという名前で日本人の早川千晶さんが運営に携わっています。
ご存知の方も多いかとは思いますが、「アフリカ日和」という本の著者です。
読みやすい文章でアフリカでのユーモラスな出来事が書かれているため、誰でも楽しく読める1冊かと思います。
彼女はまたツアーコンダクターでもあるため、この小学校がツアーに組み込まれています。

で、肝心のクリスマス会なのですが、正直な所、きつかったというのが僕の感想です。
もちろん楽しめた部分も大いにあります。
児童たちの歌や踊りはうまいし、かわいいしでよかったですし、僕とミヤケンさんとジョージさんでサンタクロースの衣装を着て、舞台に乱入するというちょっとポップなこともしました。

でも如何せん長い!
10時から16時まで全く休憩無しで舞台を見せられました。
前日に早川さんより完全に児童や先生たちの企画で、時間間隔が弱いため、もしかしたら、プログラムが押すかも知れないとの話はありましたが、6時間ぶっ続けはさすがに応えました。
昼食休憩もありませんでした。
特に僕はミヤケンさんの壁画を観るためのみに来たため、学校への思い入れも薄く、かなりしんどかったです。

日本でも同様ですが、偉い人は話が長い。
「あまり話すつもりはありませんが…」と断りつつ、全然長い。
長いんだ、本当に。
もし、起立して聞いていたら、全員倒せるくらいに長かったです。
致死量的長さ。
全国からお越しのくそじじい共が入れ替わり立ち替り話してくれたことによってスワヒリ語の地域差を発見できたことはおもしろかったですが。
それでも長いことに変わりはない。

まあそんなきつかったクリスマス会ですが、一番楽しめたのはやはりミヤケンさんの絵です。
大きな規模である壁画は単純に観るだけでもおもしろいですし、毎晩、ミヤケンさんの製作上の苦労というか愚痴を聞いていましたから、ちょっぴり感動さえしました。
本当にお疲れ様でした。
壁画の写真はうまく撮影できなかったので、代わりにミヤケンさんのブログのアドレスを載せておきます。
そちらでチェックしてください。
ミヤザキングダム

そして、ミヤケンさんが壁画と平行して行っていた美術教室の展示も素晴らしかったです。
美術教室中にケニアの児童たちが描いた作品と日本の児童が描いた作品が展示されており、文化の違いを感じ取ることが出来て興味深かったです。


これが最も好きだった作品です。
女子の部1位となった作品ですが、色の使い方とかがすごいんじゃないでしょうか。

縮小版flowersマゴソでの入賞作

そして、これは確か男子の部で入賞した作品です。
訳が分かりませんが、何かいいです。

縮小版マゴソ入賞作

これは一番おもしろいです。
絶対「はじめ人間ゴン」ですよ、これ。

縮小版forestマゴソ入賞作

全体を通したら、どちらでしょう。楽しめた部分が多いのか、きつかった部分が多いのか。
でも、有意義だったとは思います。
初めてスラムにも行けましたし、元気な児童とも触れ合うことができました。
絵によって文化を感じることもできましたし、スワヒリ語への興味も大きくなりました。
中でも良かったなと思うのは、早川さんを始め、海外援助に関心を持っている方と接することができたことです。
勘違いしてもらいたくないですが、彼女らに影響されて海外援助に興味を持ったという訳ではありません。
はっきり言うと海外援助系は今も昔もあまり好きではないです。
今回、そういう人々と触れ合えて、彼女らの考え方に対して新しいイメージを持つことができました。
どちらにせよ、普段の日曜は2度寝3度寝をしていますから、それに比べたら、かなり充実していました。
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